この記事では「フリークエンシーとは? Facebook広告を効果的に活用するための基礎知識」ということでお伝えします。
Facebook広告を運用する上でPDCAサイクルを回すには、いくつかの指標の把握と、それぞれの指標が何を意味しているのかを理解する必要があります。
そのなかで今回の記事では、フリークエンシーという指標について詳細にお伝えしていきます。
具体的な改善策なども、実際のFacebook広告の画面のスクリーンショットを交えながらわかりやすく解説していきますね。
Facebookにおけるフリークエンシーとは何か?目安はある?
Web広告の中でも、Facebook広告は始め易い広告です。
弊社でも、リスト(メールアドレス)の獲得のために、積極的にFacebook広告を使っています。
そんなFacebook広告ですが、Facebook広告運用でリストを獲得する時に、当然ながらCPAを下げることは大事。
でも「CPAを下げる」と一言で言っても、具体的にどうすればいいのか、、、となってしまいますよね。
そのため、CPAを下げるために重要な指標を認識することと、その指標がどんな要因で変動するのか?を把握しておくことはとても重要です。
Facebook広告で特に確認しておきたい指標は、具体的にこの3つ。
- フリークエンシー
- CPM(Cost Per Mille)
- CPC(Cost Per Click)
この記事では、フリークエンシーについて詳しく解説していきますね。
先にフリークエンシーがどんな指標かをお伝えすると、Facebook広告でフリークエンシーとは、一人一人が広告を見る平均回数のこと。
数式としては、インプレッション数÷リーチ数=フリークエンシー、となります。
つまり、フリークエンシーが高ければ、1人が何度もあなたの広告を見ていることになります。
フリークエンシーに目安はある?
フリークエンシーの目安ですが、一般的には2以下であれば良いとされています。
しかし、私が5年間Facebook広告を運用してきた感じだと、1.4以下に抑えるとCPAが下がりやすい傾向にあると思っています。
(業界やターゲットにより変動するとは思います。)
そのため、私が目安としているフリークエンシーは1.1~1.4。
数値が小さすぎると認知が広がらない可能性があり、大きすぎると1人に対して無駄に広告を配信している可能性があります。
つまりフリークエンシーとは、オーディエンス設定が最適になっているのかを判断する上で重要な指標です。
Facebook広告でフリークエンシーに影響する因子は?
では、フリークエンシーに影響する因子は何があるでしょうか?
一般的には以下の3つです。
- オーディエンスの広さ
- 広告の運用期間
- 広告予算
フリークエンシーに影響を与える因子1:オーディエンスの広さ
上記の通り、フリークエンシーとはオーディエンス設定が最適になっているのかを判断する上で重要な指標です。
そのため、Facebook広告でフリークエンシーに影響する因子は、まずはオーディエンスの広さ。
オーディエンスが広ければ広いほどフリークエンシーの数値は小さくなる傾向にあります。
しかし、オーディエンスが広いほどターゲットとしたい人以外の人にも広告が配信されてしまうことになってしまいます。
そのため、オーディエンスが最適化されている条件であれば、フリークエンシーは小さいほうがいいはずなんです。
オーディエンスが最適化されていないのであれば、フリークエンシーはあまり意味のない指標になってしまうため、最初はオーディエンスの最適化を考える必要があります。
フリークエンシーに影響を与える因子2:広告の運用期間
次に影響がある因子は、広告の運用期間です。
同じターゲットで運用期間が長ければ長いほどフリークエンシーは高くなるのは当然ですね。
フリークエンシーに影響を与える因子3:広告予算
3つ目の因子は、広告予算です。
予算が高ければ高いほど、露出の可能性が高くなり、より多くの人にリーチできる可能性が高くなります。
Facebook広告でフリークエンシーを下げる方法
Facebook広告では、オーディエンスが最適化されていれば、フリークエンシーは小さい方が良い指標です。
そのため、「オーディエンスを最適化しながら」「フリークエンシーを小さくする」という具体的な方法を、実際に私が意識して実施している2つご紹介します。
結論として、その2つの方法とは
- オーディエンスを複数用意する
- 広告のオーディエンスを1ヶ月〜2ヶ月ほどで更新する
ということです。
フリークエンシーを下げる方法1:オーディエンスを複数用意する
まず、オーディエンスは複数用意します。
弊社の運用としては、常に3種類を設定しています。
- Noターゲット
- 詳細ターゲット
- 類似オーディエンス
Noターゲットとは、年齢や性別のみ設定し、あとはFacebookのAIに任せてしまう方法です。FacebookのAIは割と賢いので、そこそこのCPAでリストを取ってきてくれることが多い。
しかし、後述する類似オーディエンスよりはCPAは高い傾向にあります。ただ、類似オーディエンスを作るためにも、ある程度の数のリストをまずは獲得しなければならないため、まず最初はAIに任せて広告運用を始めることがおすすめです。
次に、詳細ターゲット。やり方は簡単で、Noターゲットの条件に詳細ターゲット設定をするだけです。
下記の部分で詳細ターゲットを決めることができます。
さいごに、類似オーディエンス。類似オーディエンスとは、すでに獲得したリストに類似したオーディエンスを作成することで、似たような人を Facebookが探し出してきてくれます。
個人的に、Facebook広告を使う利点の一つはこの類似オーディエンスだと思っています。それだけこの類似オーディエンスは優秀。基本的には、〜3%の類似オーディエンスを作ることが良いです。
フリークエンシーを下げる方法2:広告のオーディエンスを1ヶ月〜2ヶ月ほどで更新する
一度作ったオーディエンスは、未来永劫使えるわけではありません。というのも、同じオーディエンスを設定したままだと、すでにリストになっている人にも再配信されることがあるからです。
そのため、1ヶ月(もしくは2ヶ月)で獲得できたリストへは配信しないように除外設定し、再度上記の3つのオーディエンスを設定します。
すでにリストになってくれている人なので、配信する必要はないですよね。
まとめ:Facebook広告の活用におけるフリークエンシーの重要性と活用法
フリークエンシーはFacebook広告を運営するにあたって重要な指標です。特にオーディエンス設定が最適になっているかどうかを判断する上で重要。
数値が小さすぎると認知が広がらない可能性があり、大きすぎると1人に対して無駄に広告を配信している可能性があります。
ただし、目安となる数値は業界によって様々なので、広告を運用してみて目安となる数値を把握し、その数値に近づくようにオーディエンス設定を最適に近づける、というPDCAサイクルを回す必要があります。
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